便利?駅ナカ「個人オフィス」地下鉄で開始

すき間時間有効活用、「テント会議室」も登場

アポとアポの合間の30分から1時間程度のすき間時間をムダなく有効に使うためには、A社からB社に移動する動線上にワークスペースがほしい。訪問先企業が入居するビルのロビーで仕事がしたいくらいだという。

ツールはそろってきたが、場所が不足している

「確かに、どこでも仕事ができるITツールはそろってきたが、それを使う場所は不足している。コーヒーショップはITツールを使う人でつねに満席。せっかく場所がとれても、電源がなかったり、隣の人がパソコンを覗き込んだりする。もちろん電話もかけられない。それならわれわれですき間時間をうまく活用するスペースをつくろうということになった。

それが、今回の『ワークブース』スタートのきっかけ」。こう話すのは、富士ゼロックス・新成長事業創出部SWI事業プロジェクトでプロジェクトマネジャーを務める丹野泰太郎氏だ。

当面は東京メトロの一部の駅で実証実験(編集部撮影)

ワークブース展開のパートナーとなったのが東京メトロだった。南北線の溜池山王駅の改札外と千代田線北千住駅の改札外、計2カ所にワークブースが設置され、4月19日からまず富士ゼロックスと東京メトロの社員による実証実験がスタート。続いて、6月1日から富士ゼロックスの取引先企業、東京メトロが募集した個人による実証実験が始まった。

実際にニーズがあるのか、使い勝手はどうか、価格はどのくらいなら利用しやすいのか、中で寝てしまうなどの問題行為を起こす人はいないか、清掃などの管理はどのくらいの労力をかければいいのかなど、実用化に向けて一つひとつチェックしているという。

実際にサービスがスタートしたら、ブースを設置する駅を増やしていくのはもちろん、複数のブースを連結したり、あるいは改札内で展開したりする構想もあるそうだ。1日中飛び回っている営業マンなら、すき間時間を合計すれば、数時間に及ぶという人もざらにいるだろう。その時間を仕事に使えれば、帰宅時間は確実に早まるはずだ。

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