便利?駅ナカ「個人オフィス」地下鉄で開始

すき間時間有効活用、「テント会議室」も登場

「将来は、たとえば朝のラッシュを避けるために、自宅の最寄り駅のワークブースで仕事をして、それから出勤するといった働き方もできると思います」(丹野氏)。

アイデア次第で「ワークブース」のさまざまな活用法がありそうだ。

五感を刺激して創造力アップするキャンピングオフィス

一方、東急電鉄も6月からユニークな実験を始めた。オフィス、住居、店舗などが集積するIT企業やクリエーターに人気が高い複合ビル『渋谷キャスト』の広場にキャンプ用テントを張り、その中をオフィスとして貸す「キャンピングオフィス」というサービスだ。法人や個人の会員を募り、2~3時間の単位で貸し出すことになりそうだという。

渋谷に登場した「テントの会議室」(筆者撮影)

テントは8人用と12人用のふたつ。取材会では、それぞれのテントで、渋谷キャストの入居者たちが、「渋谷の有効スペースをどう使えばいいのか」というテーマについて、ワークショップ形式でアイデア出しをしていた。大半のメンバーが初対面であるにもかかわらず、外まで笑い声が聞こえてくるほど盛り上がっていた。キャンピングオフィスは、確かに、効果があるようだ。

「渋谷でスタートしたのは、突拍子のないことでも、面白いと受け入れる雰囲気があるから。渋谷周辺のベンチャー企業、IT起業家、クリエーター、もちろん大企業も集まり、渋谷という街を盛り上げるためのひとつの起爆剤になるような発想やコミュニティなどが生まれればと考えています」と、東急電鉄広報企画課主事の江戸卓哉氏。東急グループの拠点は渋谷なので、渋谷に対する思いは強い。

キャンピングオフィス事業のパートナーは、スノーピークビジネスソリューションズ。同社は、アウトドア用品のスノーピークの子会社で、「人間性の回復」「良好な人間関係」といったアウトドアの価値をビジネスの世界に提供することを目的に設立された。これまで、オカムラ、サントリー食品インターナショナル、リクルートホールディングスをはじめ、さまざまな企業とキャンピングオフィスをつくりあげてきた。今度は、それを誰でも利用できるレンタルというスタイルで展開しようというわけだ。

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