便利?駅ナカ「個人オフィス」地下鉄で開始

すき間時間有効活用、「テント会議室」も登場

「キャンピングオフィスに向いている仕事はブレインストーミングやワークショップ。テントという非日常的な空間で働けば、五感が刺激され、これまでにないアイデアが誘発されることが期待できます」と話すのは、スノーピークビジネスソリューシンズ代表取締役の村瀬亮氏。

屋外で会議すれば、ひと味違うアイデアが出てくる?(筆者撮影)

6月からキャンピングオフィスのトライアル提供を実施。8月から一般募集を開始する予定だ。夏の暑さが気になるが、あえて対策はしていないという。暑さを凌ぐためには「室内に氷を置く」「扇風機をかける」「かき氷など冷たいものを食べる」といったさまざまな方法がある。どうやって涼しくできるのかを考えるところから、多くの発想が出てくる。そうした積み重ねが発想力を養うが、快適なエアコンの登場が考える力を奪っているともいえる。だからあえて不便にしたわけだ。

「働き方改革は、単に働く時間を短くしたり制度を変えたりするだけでは実現しない。クリエイティブで、協調的で、人間らしい仕事を増やすことが大切であり、その第一歩が場を変えること。場を変えるだけで、ワクワクしたり、笑顔になったりする。会議の雰囲気はマニュアルではなく、場を変えるだけで変わる。こうしたことを、キャンピングオフィスで多くの人に体感してほしい」(村瀬氏)。

電車の中は、最も古いオフィス

東京メトロも東急電鉄も、新しいオフィスを提案しているのは興味深い。ところで、電車の中は、モバイル機器のない時代から、新聞を読んだり、企画を練ったり、学生なら本を読んだり、英単語の暗記をしたりする場だった。ある意味、電車は移動するオフィス、書斎、あるいは勉強部屋として機能していたといえるだろう。

そうした歴史があるから、東京メトロも東急電鉄もオフィスの外にオフィスを作ることに違和感がないのだろう。それは両社に限ったことではない。そう考えると、近いうちに、どこかの鉄道会社が、駅中の1人用オフィス、屋外のキャンプオフィスに続く、新しいスタイルのオフィスをみせてくれるかもしれない。

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