親は無自覚「子どもハラスメント」の深刻実態 パワハラ、セクハラの構図と酷似している

✎ 1〜 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 29 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これほど深刻な悪影響があるにもかかわらず、こういう親によるハラスメントは未だに「あっても仕方のないこと」と思われています。ひと言で言えば、「子どものために言っているのだから仕方がない」というわけです。そして、先ほどあげたハラスメントをする人の5つの共通点が多くの親にも当てはまります。

1.親という権力的な立場を利用している 
2.子どもが今どれだけ苦しんでいるか、そして将来にもわたって苦しむ可能性があることを理解できていない
3.この程度のことは親子なんだから当たり前と思っている
4.親は子どものためだと思い込んでいる 
5.多くの場合、子どもは自分が悪いから叱られるのだと思っている。また、下手なことを言えばますます叱られると思っている。子どもが自分から被害を訴えるのは難しい

「子どものため」は都合のよい言い訳

「子どものため」というのは親にとって都合のよい言い訳にすぎず、本当は自分のためなのです。つまり、自分のストレス解消、自分の攻撃性の発散、子どもを通しての自分の欲望の達成(行儀のよい子なら親は自慢できる、など)、自分の優位性の確保(マウンティング)のためなのです。

そのことに気づいてほしいと思います。親という圧倒的に優位かつ権力的な立場を笠に着たハラスメントは許されないことなのです。

親と子という立場の違いはあるにしても、1人の人間同士であることに変わりはありません。子どもを1人の人間としてリスペクトして、言葉も含めて丁寧な接し方をしましょう。そうすれば、子どもも自分の存在を肯定できるようになり、がんばるエネルギーも湧いてきます。親に対する信頼感も高まり、それが他者一般への信頼感につながります。

私たちは、ニュースを見ながらセクハラやパワハラの加害者に憤りを感じます。でも、実は自分が子どもに同じようなことをしているかもしれない、ということには思い至りません。ここに大きな問題があります。自分が子どもにハラスメントを行っているかもしれないということに、ぜひ気づいてください。

親野 智可等 教育評論家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おやの ちから / Chikara Oyano

長年の教師経験をもとにメールマガジン「親力で決まる子供の将来」を発行。読者数は4万5000人を超え、教育系メルマガとして最大規模を誇る。『「自分でグングン伸びる子」が育つ親の習慣』など、ベストセラー多数。人気マンガ「ドラゴン桜」の指南役としても知られる。全国各地の小・中学校、幼稚園・保育園のPTA、市町村の教育講演会でも大人気。ブログ「親力講座」もぞくぞく更新中。講演のお問い合わせとメルマガ登録は公式サイトから。Xで毎日発信中。

 

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事