カローラ店の販売現場で話を聞くと、予約受注こそ5月12日と正式デビュー予定となる6月26日の1カ月以上前から行っているが、メーカーからも販売会社の本部からも特に積極的な予約受注活動を行うような指示は受けていないとのこと。もともとメーカーであるトヨタが売る気満々ならば、車名を変えてでもオールトヨタ(トヨタディーラー全店)扱いにするはず。
カローラ アクシオやフィールダーのW×BやC-HRと支払総額でほぼ横並びとなっている。カローラハッチバックで商談を進めつつも、お客の反応がいまひとつだった場合は「カローラ アクシオやフィールダーのW×BやC-HRもほぼ同条件で買えますよ」とアプローチするのは可能だ。結果的にユーザーが他メーカーへ流れるのを防ぐ一策となるだろう。
カローラユーザーの若年化推進には効果的
カローラ店の販売現場では、大ヒットした3代目「プリウス」のユーザーへ、カローラハッチバックの買い替えを促す戦略を打てると考えているフシもある。2015年に登場した4代目プリウスは3代目ほどの人気を得ていないためだ。
「思いのほか運転していて楽しくない」との声は3代目プリウスユーザーからよく聞く。ボルボ「V40ディーゼル」やVW「ゴルフ」など欧州コンパクトハッチバックへお客が流れることも珍しくないので、カローラハッチバックにはそのような流れを防ぐ“防波堤”としての期待もあるようだ。
それでも日本国内ではカローラハッチバック単体の販売台数は、大きなボリュームを狙いにくいだろうと筆者は予想している。話題性やブランドの安心感などから、周辺車種の販促強化にもつながる車種ともなりそうだ。
カローラアクシオやカローラ フィールダーのW×Bシリーズは、販売が意外なほど好調という話を聞く。カローラハッチバックの市場投入はカローラユーザーの若年化をさらに推し進めるには効果的。次期アクシオやフィールダーも何やら新時代のカローラを感じさせるモデルになるのではないかと、大いに期待が膨らんでいる。
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