「就活生への心ない発言」が頻発する採用現場 「身の丈就活を」「恋人の有無は」と平気で話す

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7.面接で異性に関する質問​​​​​​​​​​

学生から見られている場で、男女がふざけ合っている企業も目に余る。男女のモラルは、社内の風紀にかかわる重要課題だ。部内の打ち上げや忘年会で、仲のいい男女がイチャついても容認されるかもしれないが、説明会のような場では完全にアウトだろう。

「インターンシップの合同説明会で、若い女性社員と年配の男性社員がふざけ合っていて、場にふさわしい行動が取れない企業だと感じた」(筑波大学・理系)

面接で恋人の有無を聞く人事担当

​「職業安定法」では個人情報の取り扱いについて規定しており、面接でのNG質問は、家族の職業、本籍、宗教、支持政党、愛読書など。加えて交際相手に関する質問も、適性や能力とはまったく関係のない内容で、セクハラにも該当する。

しかし、そうしたことを無視して、質問する企業があるようだ。面接官にコンプライアンス(法令順守)の意識がなく、リスク管理ゼロと言わざるを得ない。もしかするとそうした法律があることを知らないのではないか。

「面接で、好きな異性のタイプや、恋人の有無、親の職業を聞かれた。集団だったので、とても恥ずかしく不快であった」(青山学院大学・文系)

8.「外国人は採らない」…高い壁に苦戦する留学生

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最後に外国人について紹介しよう。大学のキャンパスに行くと、多くの言語が飛び交い、外国人留学生の増大が顕著である。卒業時に日本での就職を望む学生も多いが、依然として外国人に対する壁は高いようだ。下記の学生は外国人のようだが、就活に苦戦している様子が読み取れる。

「外国人に対する好ましくない発言」(早稲田大学・文系)
「外国人を採用する意向はまったくありませんね」(中央大学・文系)

​以上、学生が聞きたくなかった人事の言葉を紹介してきたが、こんな不用意な発言をして、必要な学生が採用できるとは思えない。学生に接して話す人事、社員、面接官の人選には、気を配ってほしい。社会人として成熟した振る舞いのできない大人は見苦しいものである。

佃 光博 HR総研ライター

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つくだ みつひろ / Mitsuhiro Tsukuda

編集プロダクション ビー・イー・シー代表取締役。HR総研(ProFuture)ライター。早稲田大学文学部卒。新聞社、出版社勤務を経て、1981年文化放送ブレーンに入社。技術系採用メディア「ELAN」創刊、編集長。1984年同社退社。 多くの採用ツール、ホームページ製作を手がけ、とくに理系メディアを得意とする。

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