eスポーツは「五輪競技」として相応しいのか 「スポーツ扱い」されていない現実がある
8月18日~9月2日、インドネシア・ジャカルタで開催される「第18回アジア競技大会 ジャカルタ・パレンバン」のデモンストレーション競技として行われるeスポーツ競技のタイトルが発表されました。競技タイトルは、『ウイニングイレブン 2018』『リーグ・オブ・レジェンド』『アリーナ・オブ・ヴァラー』『ハースストーン』『スタークラフト2』『クラッシュ・ロワイヤル』の6タイトルです。
次回のアジア競技大会では、正式メダル競技となるだけに、そのタイトル選出は注目されていました。
スポーツの国際大会に、eスポーツの導入は待ったなし
また、IOC(国際オリンピック委員会)は、五輪サミットにてeスポーツのオリンピック競技化に向けて検討を行うと発表しています。そして2019年に開催される「いきいき茨城ゆめ国体」では、文化プログラムの枠組みで『ウイニングイレブン』シリーズのeスポーツ大会が開催されることが発表されています。
もはやスポーツの国際、国内大会には、eスポーツの導入は待ったなしの状況と言えるのではないでしょうか。
ただ、eスポーツのオリンピック競技化には、まだまだ多くのハードルが残されています。その1つが、JOC(日本オリンピック委員会)の対応です。ゲームをスポーツとして定義することに慎重で、たとえオリンピック競技となったとしても、即座に日本代表として選手を派遣するかは微妙なところです。
一般的にも運動をしない、汗をかかないeスポーツは、スポーツとして認められないと言われています。IOCはeスポーツをスポーツと定義することに慎重ですが、それを乗り越えてアジア競技大会やオリンピックの競技種目となったとしても、今度は既存のスポーツファンに認められるのに時間がかかりそうです。
もちろん、オリンピック種目となれば、それだけでeスポーツに対する印象や考え方を変える人も出てきますが、同時に反感を買うのも目に見えています。
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