パナソニック、今期営業利益は11.7%増計画 車載関連の事業好調で「2ケタ増益」は確保

拡大
縮小

津賀社長はアビオニクス事業について「昔から山と谷があり、特に大型機については山と谷が激しい」と説明。「われわれは得意とする大型機はちょうど谷に差し掛かっており、2020年以降また復活する」との見通しを示した。

ただ「長期的にはビデオオンデマンド(サービス)はかなり成熟しているので、ネット接続などさまざまなデジタルサービスを提供する部分に開発をシフトしている最中だ」とも付け加えた。

今期の営業利益予想4250億円が、同社が中期計画で掲げていた4500億円を下回っていることについては、中期計画が1ドル115円を前提にしていることを説明した上で「今期は少し堅めに1ドル105円でみて4250億円にした。4500億円の目標目線は変えていない」と述べ、あくまで為替レートの差であることを強調した。

全体の売上高は前年比4.0%増の8兆3000億円と2期連続の増収・増益を見込んでいる。

前期は7年ぶり増収増益

2018年3月期は売上高が前年比8.7%増の7兆9821億円、営業利益は同37.5%増の3805億円だった。為替の影響を除くと、2011年3月期以来、7年ぶりの増収・増益となった。

津賀社長は「先手先手で事業内容を変えていくことができた結果が7年ぶりの増収・増益につながった。絶えず先手を打っていけばこの傾向を継続できるのではないか」と語った。

(志田義寧)

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT