難民申請が通らなかったら…その過酷な末路 退去強制の対象となって収容施設行きに
収容施設での生活を通じて蓄積されたストレスや不安は、衰弱・病気にもつながっていきます。
「被収容者の中には、自分の力で歩行することが困難になってしまった人やまっすぐ座れなくなってしまった人など、身体の機能の一部を失う人がいます。明らかに手術などの治療が必要なのに、痛み止めなどの対症療法しかなされず、苦しみ続けるケースも少なくありません」
2018年4月には、30代のインド人男性が東日本入国管理センターの施設内で死亡しました。自殺とみられています。
この事件をきっかけに、数日後には100人を超える被収容者が長期収容などに抗議してハンガーストライキを決行。絶食または減食によって示威するハンストの規模としては、国内で過去最大でした。
あまりにも過酷な現実
本記事では、難民申請者が日本で直面する困難を見てきました。退去強制の対象となって収容されることは、難民申請の末路として最も過酷な現実の一つです。
「リディラバジャーナル」では、こうした難民を取り巻く日本社会の実態についても取材。難民に対する「ヘイト本」とも称される『そうだ難民しよう! 』の著者はすみとしこさんにも直撃取材を敢行しました(『そうだ難民しよう!』が支持される日本社会)。