キラウエア噴火、避難しない人たちの言い分 高レベルの二酸化硫黄は危険なのに…
[ハワイ島パホア (ロイター) ]- ハワイ島に5つある火山のうちの1つであるキラウエア火山の噴火活動が強まっている。その結果、定年退職者を含む何百人もの人々が自宅から避難する事態に追い込まれた。
米国地質調査所はウェブサイトによると、キラウエア火山は、前の週に何回もの地震が起きた後、5月3日に噴火を始めた。
1700人が居住するレイラニエステートとラニプナガーデンズの住民の多くは、公共事業当局が道路の割れ目から吹き出す蒸気と溶岩を報告した後、民間警備会社による避難命令を受けて退避した。
死者や負傷者は報告されていない
「私のところに溶岩洞がある」と噴火中に溶岩が流れる地下の自然トンネルを指して、レイラニエステートの住民、デール・ミラーさん(58裁)は言った。「どこもかしこも、まるでスイスチーズだよ」。
「家の下に何かがあるような感じ。大きなへびが家の下で動いているようなイメージだ」とリーさんは言う。彼は、火山のそばに住むようになって8年になるが、避難しなければならなくなったのは今回が初めてだという。
民間の警備会社は地元に住む人々に対し、避難命令を出した理由の1つとして、火山付近で発生している高レベルの二酸化硫黄(火山ガス)をあげている。このガスは皮膚炎や呼吸困難を起こしうる危険なものだ。