キラウエア噴火、避難しない人たちの言い分

高レベルの二酸化硫黄は危険なのに…

レイラニエステートに住むケアラ・ノエルさん(64歳)は、溶岩は自分たちを直接脅かしているとは感じなかったが、硫黄のために4日午前3時にシェルターに避難した。「切迫した危険は感じなかったが、昨日は呼吸をしにくかったので、ここにいようと思っている」。

避難者受け入れのため2つの緊急シェルターが開設されたと民間警備会社は説明し、デービッド・イゲ州知事は、緊急援助のためハワイの州軍を動員した。「油断せず、今すぐ家族の安全のための準備をするように」と知事はツイッターで火山付近の住民に呼びかけた。

住民の1人、イカイカ・マルゾさんは、 Hawaii News Nowの取材に対し、125フィート(38メートル)もの高さにも噴き上がる溶岩の「噴泉」を見たと話した。他の人たちも焦げるようなにおいがして木の枝が折れる音を聞いたとニュースネットワークに語っている。Hawaii News Nowのウェブサイトに掲載されているドローンの映像によると、建造物近くを流れる溶岩が木を燃やして灰にしている。

略奪が心配

4日午後5時30分ごろ、レイラニエステートで約2時間にわたり長さ492フィート(150メートル)の亀裂が溶岩とともに噴出したとハワイ火山観測所はウェブサイトに発表した。華氏2100度(摂氏1150度)ほどの温度にも達する溶岩は亀裂から10メートル(33フィート)以内に広がったと観測所は言った。

「亀裂が噴出した最初の段階はダイナミックで不確実。さらなる噴出と新たな溶岩の発生が起こるかもしれない」と観測所は説明している。

ソーシャルメディアの写真によると、火山からの赤い灰の煙が島の空高くに立ち上っていることがわかる。

民間警備会社の4日の発表では、プナ地熱発電所の操業は今後、通達があるまで停止され、ハワイ電力電灯会社は、職員が溶岩流の活動に影響を受けた地域の電力を切断していると話した。

キラウエア火山は30年以上も継続的に噴火している。米国地質調査所によると、火山から流れる溶岩は、48平方マイル(125平方キロ)を覆った。科学者らは、噴火がどれくらい続くか予想するのはほぼ不可能だと言う。

レイラニエステート住民のベティ・ロングさん(72歳)は、4日朝早い時間にパフア近くのシェルターに避難したが、彼女の夫は、略奪者の心配からペットとともに自宅に残った。「略奪が心配。私の夫だけでなく、あそこの多くの住民も同じようにしている」と彼女は言った。

彼らの引退後の家は住むのにすばらしいところだが、リスクもついてくると長く言われてきた。彼女と彼女の夫はハリケーン保険に入るか火山保険に入るかの選択に直面した。そのとき、ハリケーン保険を選んだと彼女は言った。

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