ちなみに、観光ガイドにはあまり載っていない、無料観光スポットのパンフレットも発見できる。丸の内の近所にある重要文化財「明治生命館」などもそうだ。
ここは、終戦後はアメリカ極東空軍司令部として使用するためGHQ(連合国軍最高司令官総司令部)に接収され、米・英・中・ソの4カ国代表による対日理事会(ACJ)の会場として使用された建物としてあまりに有名だ。荘厳な外観や、一般公開されている内部は歴史好きでなくとも一見の価値がある。
京橋の警察博物館(ポリスミュージアム・無料)のパンフレットもあった。ここは家族連れに大人気で、防犯知識を蓄えるゲームや白バイ隊員なりきり撮影(子どもが対象)などができるのだが、やけに外国人観光客が多かったことを思い出す。ひょっとすると、この案内所で紹介されていたのだろうか。
金融機関への就職を目指す学生なら、「信託博物館」(三菱UFJ信託銀行)も興味深いかもしれない。信託とはどういったものかを歴史とともに学ぶミニ施設だが、こちらも入場無料。
この「東京シティアイ」ではコンシェルジュが観光の相談にも乗ってくれる。案内だけでなく宿泊予約やチケット等の手配までワンストップでサービス提供してくれるというから、困ったときには頼りになりそうだ。
こうした都内の案内所はほかにもいくつかある。サイト「Tokyo Tourist Information」では観光窓口の検索ができるので、自分の用途に応じた窓口を探したい。
なお、JR・私鉄・地下鉄の駅には、沿線の観光案内マップやイベントスケジュールが乗った冊子が置かれていることが多いので、これも入手しておくと役立つだろう。
格安巡回バス、使いこなせていますか?
行き先が決まったら、次は交通手段だ。都内には無料または100円と格安で利用できる巡回バスがいくつかある。人気の下町エリアを回るのは台東区循環バス「めぐりん」。浅草や上野公園、かっぱ橋などの台東区の観光に役立つ4路線が、それぞれ100円で利用できる。
さらに全路線が乗り放題になる1日乗車券は、わずか300円。所要時間は多少かかるが、地下鉄を2回乗り降りするより安い。100円で利用できるのは、渋谷区のコミュニティバス「ハチ公バス」も同じ。渋谷・恵比寿・代官山を巡回するルート、原宿・表参道を結ぶルート、渋谷区の美術館や博物館をめぐるルートなどがある。
さらに文京区をめぐる「B-ぐる」は、後楽園のラクーアから千駄木・駒込を回るルートと、目白台・小日向ルートの2系統。こうしたコミュニティバスではPASMO、Suica等の ICカードが使えるので便利。
さらには、無料で利用できる巡回バスも。臨海副都心を結ぶ「東京ベイシャトル」、大手町、丸の内、有楽町地区を結ぶ「丸の内シャトル」、八重洲、京橋、日本橋地区を結ぶ「メトロリンク日本橋」(2路線)は、10~20分間隔で運行しており、どれも無料。費用がかからないのは地元企業の協賛を受けているからで、観光やショッピングに使える路線ばかりでありがたい。どのバスも、サイトなどで路線図を確認しておき、有効に使いたい。
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