部下と「友達になろう」とする上司の盲点 新任管理職が冒しがちな過ちとは?

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自分の部下を成長させたいと懸命に試みている人は、素晴らしいマネジャーになれる素質があります。ただ、1対1のミーティングを数回行うだけでは不十分なのです。20年以上にわたり従業員のモチベーションやリーダーシップについて研究・指導してきた経験から、私はマネジメント成功のための秘訣は、大きく以下の5つだと考えています。

相談相手として頼れる人物になる

「友人になる」ことと「友好的にふるまう」ことを区別する

企業で働く個人として見れば、同僚は「仲間」です。マネジャーになるということは、これまでは「仲間」だった同僚たちに対しても責任を負うということです。彼らが各々の責任を果たせるよう支援する必要がありますが、自分が仲間(友人)と見なされている場合、それはとても難しくなります。

いままでの友情を手放す必要はありませんが(なぜなら、職場の友人は充足感を高めるからです)、新しい関係性に基づいて行動する必要があります。マネジャーとして、友好的かつ信頼できる存在としてふるまうとともに、単なる仲間ではなく相談相手や頼れる人物として尊敬を得られるようにします。

「明確さ」を追求する

素晴らしいマネジャーは、部下が潜在能力を発揮できるよう支援します。それには、部下に自らの役割、責任、機会についてしっかり把握させることが近道です。

米調査会社ギャラップが発表したマネジメントに関するレポートによると、従業員のニーズとして最も基本的で、パフォーマンス向上にも不可欠なのは、期待事項を明確にすることです。マネジャーは、従業員が業績目標を設定できるよう支援し、フィードバックを伝え、あらゆる質問に答える必要があります。

従業員がより率直になれるよう、偏見なくコミュニケーションをとらなければなりません。たとえば、「この意味が分かりますか?」という聞き方ではなく、「私の言い方で伝わりますか?」と聞くのです。

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