北朝鮮への疑念「現存の核兵器はどうする?」 核実験場の廃棄を宣言したものの…
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[ソウル(ロイター)]ー 北朝鮮は4月21日、予定されている韓国、米国との首脳会談に先立ち、核実験とミサイル発射実験を直ちに中止すること、さらに核実験場を廃棄し、これに代わって今後は経済成長と平和の構築に専念することを発表した。
その理由は、北朝鮮の国営通信社である朝鮮中央通信社 (KCNA)を通じて明らかにした。「北朝鮮は武器開発の目的を既に達成したため、これ以上核実験や大陸間弾道ミサイルの発射実験を行う必要がなくなった」(金正恩・朝鮮労働党委員長)。
非核化交渉に真剣な姿勢で臨む姿勢の表れ
金委員長の目の前には各国首脳との会談が待ち受けている。4月27日に文在寅韓国大統領との会談が予定されているほか、5月下旬か6月上旬には、ドナルド・トランプ米大統領との会談が予定されている。
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彼の祖父の時代から始まった核兵器の開発を中止するとの公約は、自身の体制の正当性と権力を支える柱として、何年にも渡って核兵器を賞賛し開発を続けてきた34歳の金委員長にとって、重大な方向転換を意味している。
とはいえ、実験の凍結と、実験場の閉鎖という約束だけでは、北朝鮮の核兵器およびミサイルの完全撤去を要求している米政府は満足しないであろう。しかし、首脳会談ではなく、むしろ今このような譲歩を表明したことは、金委員長が非核化交渉に真剣な姿勢で臨むことを示していると専門家は述べている。