「派遣」など非正規雇用者への無期転換ルールの適用が始まろうとしている。
これは、有期雇用で更新して合計5年以上働く派遣社員や契約社員が希望すれば、無期雇用に転換できる制度で、2018年4月から該当者が出てくる。さらに、9月末以降には3年以上の有期雇用派遣者を、直接雇用するか派遣元が無期雇用する必要がある。企業側は、制度の構築など、対応が迫られているところだ。
制度面が注目されているが、では、派遣の給与(時給)はどうなっているのか? その実態を把握するために作成したのが、「職種別派遣時給ランキング」だ。
エン・ジャパンでは、派遣仕事のまとめサイト「エン派遣」に掲載されているすべての求人情報を集計し、募集時の平均時給を分析・公表している。今回、その三大都市圏(関東、東海、関西)の最新(2018年2月)の職種別時給データを使ってランキングを作成、派遣時給の高い職種順に並べた。
1位はWeb・スマホ系SEで2524円、5年で約500円増
派遣時給の経年変化を見るために、5年前の同時期(2013年2月)の時給を記載し、そこからの増減率も表記している。この5年間で時給が高くなった派遣業種、逆に低くなった派遣業種の傾向も見ることができる。
ランキングを見ていこう。1位はWeb・スマホ系SE(システムエンジニア)だ。時給2524円で、スマホアプリの開発やWebのeコマース用サイトの構築の需要がここ数年で急増し、技術者の奪い合いがおきている。5年前比の時給は23.1%増、500円近くも増加している。
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