速報!アップル「新iPad」は何がスゴいのか

「教科書の再発明」に向けて299ドルに設定

アップルは伝統的に教育市場を重視し、教育者や生徒・学生たちが最初に触れるコンピュータとして慣れ親しんでもらうよう様々な活動を行ってきた。よくある教育関係者向けの割引購入プログラムなどだけではなく、プログラミングを通じた論理的な思考・記述を学ぶためのツールやテキストなどの学習素材も提供している。

「教科書の再発明」

ウォルター・アイザックソン著の伝記『スティーブ・ジョブズ』では、アップルのCEOだった故スティーブ・ジョブズ氏が「テレビ、教科書、写真を再発明したい」と語っていたことが明らかになっている。このうち教科書の再発明は、iPadによって成し遂げようと考えていた。

(筆者撮影)

さらに教科書の電子化だけでなく、コンピューティングを通じた論理的思考など、教育に対する新たなアプローチにも積極的だ。

たとえばiPad向けのSwift Playgroundsは、iOS向けアプリを構築するためのSwift言語を基礎に、本格的なプログラミングで必要となる複雑要素を簡略化。タブレット向けの平易なユーザーインターフェイスを用い、論理的な記述のみをプログラムコードで書くアプリだ。

Swift Playgroundsは無料で利用でき、教育関係者だけでなく、論理的思考を子どもに身に着けさせたい親も、自分自身が学び、子供と一緒にプログラミングを試せるよう設計、教材まで用意されている。こうした取り組みの延長線上にあるのが、今回の製品発表だ。

もっとも、”アップルは伝統的に教育市場を重視してきた”と紹介したが、実はアップルが電子端末の分野で唯一、圧倒的な劣勢に立たされている分野でもある。IDCなどのデータを総合すると、おおよそではあるが、グーグルのChromebookが65%、ウィンドウズ搭載機が20%程度で、わずかに残るLinuxなどを除くとアップルのシェアは15%を割り込むとみられている。

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