復帰後退職したママがインスタで人気のワケ tomekkoさんの挫折人生がママたちを救う?

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――仕事を辞めるきっかけは、実はほかにもあったそうですね

復帰して2年目の夏あたり、それこそ時間的にも精神的にもギリギリの状態で働いていたころ、長男にチック症状が出てしまったんです。チックは子どもにストレスや不安感が加わると起こりやすいといわれる症状で、自分でうまくストレスをコントロールしたり言葉で訴えたりすることができない幼年期になりやすいそうです。週に1度は早めにお迎えに行ったり、週末は家事より子どもとの時間を優先したりすることで、幸い1カ月ほどで症状は収まりました。でも今度は自分の体調や仕事に不具合が出てしまって。決定的だったのはその年の冬、長男のインフルエンザで5日間休み、さらに私にうつってもう1週間休んで。なんとなくもうここまでかな、と。

――退職してイラストレーターとして再スタートしたtomekkoさんですが、その後あっという間にフォロワーが増えました

ちょうどインスタが、子育てママ達にも受け入れられてきた時期と重なったと思うんです。長男の「あるある」ネタをアップするとフォロワーがまたたく間に増えて、拡散されていきました。あとは毎日、同じ時間にアップし始めたことも大きかったと思います。「ちょうどお弁当を作り終わったときにみたら面白かった」などコメントをいただいて。ママたちがちょっと一息つく時間に見てもらえたのかもしれませんね。

連載タイトルに込めた思い

――初の著書も発売になり、3月からは「AERA with Kids」で小学生ママとして連載も始まりました。

初回は、私がインスタを始めた当初からのファンだったマルサイさんに取材させていただきました。マルサイさんが家族円満のために行っている「育児部」についてお話をうかがったのですが、これがすごく面白くて。これからも可能な限りどんどん取材に行きたいな、と思っています。

――タイトルの「脱・カンペキ子育て修行」の意味は?

長男の時、慣れない初めての育児に生真面目気質の私はなんでもかんでも育児書やネットの記事を鵜呑みにして「~でなくてはならない!」症候群に陥ってピリピリ・カリカリしていたんですね。ちょっとでも月齢並みの発育が見られないと不安になり親として自分は失格なんじゃなかとか毎日超ネガティブでした。そんな過去の反省も踏まえたタイトルです。

小学生ママとしてこれから起こる出来事を楽しみにしながら、日々の悩みや子育ての課題に対して、読者のみなさんとゆるーく考えていければと思っています。

tomekko
長男(6歳)、次男(2歳)、夫と4人暮らし。第3子も5月に出産予定。初の著書『おっとり長男もっちり次男 きょうだい観察手帳』(赤ちゃんとママ社)から好評発売中。インスタグラム(@tomekomet)のフォロワーは14万超え。
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