大坂なおみのテニスが人々を魅了するワケ

目の肥えた米国のファンが絶賛

彼女の17歳の息子は、10歳の時から毎年、この大会のボールボーイをしており、今回も、ロジャー・フェデラー選手の試合中、炎天下のコートを走り回っていた。

「息子にテニスを習わせようと、試合を観に連れてきたら、テニスよりもボールボーイがやりたいと言い出して、今ではすっかりはまってしまった」と言う。

日の丸を背中にふわっとまとった

そのフェデラー選手とファンマルティン・デルポトロ選手の男子シングルス決勝の白熱する試合の間、大坂は、優勝者恒例の写真撮影にかり出されていた。

(写真:Jayne Kamin-Oncea-/USA TODAY Sports)

砂漠の山をバックに見渡せる屋外に各国のカメラマンたちが勢ぞろいし、大会の広報担当者が、日本の国旗である日の丸を広げようとしていた。

だが、突風が強く吹き付け、そのたびに、国旗がくるくると丸まってしまい、うまく風になびかない。

そこに登場した大坂は、トロフィーの横に座ると、さっと手を伸ばして国旗の上の端をつかむと、日の丸を背中にふわっとまとった。

その無言の仕草があまりに自然で、ついさっきまで、優勝スピーチに四苦八苦していた人とはまったく別人のようだった。

無数のシャッター音が鳴る数分の間、大坂は笑顔で風に吹かれていた。その光景は、目の前で、何かとてつもなく新しいことが起きている、と感じさせるのに十分だった。

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