大坂なおみのテニスが人々を魅了するワケ 目の肥えた米国のファンが絶賛

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

決勝の試合を前に、メディアルームで記者たちに大会側から配布された資料にはこう書かれていた。

「大坂なおみ:世界ランキング44位。日本で生まれ、3歳で米国に移住。二重国籍の持ち主。フロリダ州フォートローダーデール在住。父親はハイチ生まれでニューヨーク大学で学んだ後、13年間日本に在住した。母親は日本人。姉もテニスプレーヤー。彼女のテニスのアイドルは、セリーナ・ウィリアムズ選手」

素顔の大坂は、「今どきの若者」

さらに、この大会のボランティアたちに大坂の印象を聞いてみると、こんな感想が返ってきた。

(写真:Jayne Kamin-Oncea-/USA TODAY Sports)

「彼女、話す時に口を大きく開けないでしゃべるけど、あれは日本式なの?」

「英語にみじんも日本語訛りがないけど、日本語は話せるの?」

「試合では完全に集中しているように見えるのに、インタビューで話しはじめると、恥ずかしがり屋さん。そのギャップがキュート」

「彼女は両親の出身国をとても誇りに思っているんじゃないかな」

ざっとこんな感じだ。

ハイチと日本のハイブリッドで米国育ちの20歳。ツイッターやインスタグラムなどのデジタルツールで自分の言葉で積極的に発信している点は、今どきの若者という感じだ。

次ページプロテニス界に2つの国籍を持つ選手は多い
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事