しかし、お嬢様は撮影には出掛けるのですから引きこもりというよりは、母親への過度な反感と反抗的態度が高じたものと感じます。家を出て行くのは母親ではなく娘のほうだと思います。
あなた様のご相談文を3分の1に要約させていただきました。お嬢様はワーキングホリデーで2年間もカナダで過ごすなど、積極的な面もお持ちの方ですね。それに最後の彼女のLINEの超長文のメッセージに、誤解があるにせよ彼女の利発な面を私は感じます。
母娘間のパイプをつなぐ努力を
そうでなければ無視するか黙って引きこもるだけで、あのような文章は書けません(あの段階での話です)。私なら娘のその利発さに賭け、唯一の伝達手段である置手紙をもっと頻繁に使い、母娘間のパイプをつなぐ努力をします。
何度か置手紙をされたようですが、一人の世界に閉じこもっている娘の心をこじ開けるような内容でしたか? 私なら娘がそのような撮影に通い、話し合いや監禁で辞めさせられそうにない状況では失う物は何もないと背水の陣を敷き、どんな罪も自分が被って娘の言い分をまず認め、詫びる置手紙をせっせと書きます。
「自分自身が母親から無視されたたかれて育ったこと。楽しい家庭を夢見て結婚し、子どもを産んでとてもうれしかったこと。努力したけれど離婚に至り、子どもにも理想的な育て方ができなかったことはとてもつらいこと。
自分は努力したつもりだが力及ばず、離婚は自分にも落ち度があったかもしれないこと。父親がかわいそうなら会いに行っても構わないし、父親が許してくれるならそこで暮らしても構わないこと。母親(娘の祖母)はヒステリーで自分も大嫌い。知らない間に似てしまって迷惑をかけてしまっていたようで、それも詫びること。
あなた(娘)の人生はこれからで、誰にも隠さずに言える職業につくことが、良い出会いや楽しい人生の第一歩であること。生まれてきてよかったと思える人生を切り開くのも、これからは自分自身であること。家を出て行くのも反対しないこと。どんな形になっても母親として最後まで見守っていること」などです。
元夫の不義の一端まであなたが担うのは不本意でしょうが、ここで弁解や父親の悪口を言うのは得策ではありません。娘の憎しみが少しでも和らぐよう、これからもっと努力していくつもりだと、彼女の心にまず訴えることが大切です。一方通行で何の反応もないかもしれませんが、彼女のあなたへの反感が、この辺の誤解や思いの至らなさからきている以上、一度は伝えなければならない話題で、今のところ唯一のアプローチです。ダメでもともと、しつこく続ける必要もありません。
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