押し入れも!場所「ちょい貸し」で小遣い稼ぎ 使わない場所をシェアするビジネスが台頭

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筆者が個人的に可能性を感じているのは個人間でモノを預かる物置シェア、「モノオク」だ。押し入れ半間、段ボール1箱分など極小のスペースでも貸せ、ほかの場所をシェアするビジネスに比べ、立地に左右されないのが大きなポイントだ。

阿部氏が個人的に空いているスペースにモノを置かせて欲しいと頼まれたことから生まれた。ほんのわずかなスペースでもモノさえ置ければ成り立つ(写真:モノオク)

会議室や店舗などの場合、利用状況は駅前、商店街、オフィス街など人通りの多さ、足回りの利便性などに左右される。しかし、いつもは使わない品を預ける先として考えた場合には、自宅に近い住宅街のほうが便利である。家自体が広く、モノを置くスペースがふんだんにある地域では難しいだろうが、都市近郊であれば、どこでも成り立つ可能性がある。実家の空いている一室、空き家利用も十分にありうるわけだ。

ただ、都心部以外での現在の利用料金は1畳月額数千円程度で、本当に小遣い程度。その分、トランクルームに対しての競争力はあり、トランクルームが成り立っている地域であればかなりのニーズがあるのではないだろうか。

乗らなくなった車をシェア

最後に1つ、場所ではないが、個人間の車のシェアを紹介したい。これも各種出ているが、ごく普通の国産車オーナーであれば「シェアのり」がオススメだ。「小さな子どもがいるからと購入したものの、乗らなくなって車庫に入れたままという方がシェアする例が目立ちます。利用者は家族のいない若い人が中心。レンタカーより、半額から8掛けくらいで利用できます」とシェアのり代表の田平誠人氏。使わないクルマでお父さんの小遣いを稼ぐという感じだ。

ところで、活用とは別に面白いのは個人間カーシェアと自動車会社の協働である。カーシェアが進むとクルマを買う人が減る。自動車会社としては面白くないのではと思いきや、彼らはその先を睨んでいる。

自動運転が可能になれば、クルマは人の移動はもちろん、物流、サービスのインフラになりうる。移動に関しては新しい公共交通が生まれると言ってもいい。それを誰が所有するか。これまでの公共交通は法人が所有していたが、クルマでいいなら個人でも所有が可能になる。車保有、シェアが投資として儲かる可能性が出てくるわけだ。

実際にはあと何年かかるか分からないが、クルマ以外にも今後の社会の変化にはシェアリングエコノミーの考え方が影響することは間違いない。収入源を1カ所に依存することの危険性も今後高まる可能性もある。その意味からも、シェアビジネスにかかわってみることは必ず、お小遣い以上の経験になるはずである。

中川 寛子 東京情報堂代表

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なかがわ ひろこ / Hiroko Nakagawa

住まいと街の解説者。(株)東京情報堂代表取締役。オールアバウト「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。30年以上不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービスその他街の住み心地をテーマにした取材、原稿が多い。主な著書に『「この街」に住んではいけない!』(マガジンハウス)、『解決!空き家問題』(ちくま新書)など。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会各会員。

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