中国との結びつき強めるミャンマーの実相 押し寄せる観光の波、豊富な資源も持つ
ミャンマー最大都市ヤンゴンの春節
春節が始まったミャンマーの最大都市ヤンゴンを歩いた。
国民の6割以上をビルマ族が占め、カレン族やカチン族、モン族などの少数民族が135部族にも及ぶミャンマーでは、これまで巡った東南アジア3カ国に比べても、華人コミュニティの存在感は目に見えては際立たない(※17世紀に中国雲南省から移住したコーカン族は主にシャン州居住)。
東南アジア10カ国から成るASEAN加盟国のなかで、春節を祝祭日としていないのも、ミャンマー、ラオス、カンボジアの3カ国である。それでも、ヤンゴン中心部にあるチャイナタウンは春節を祝う派手な飾り付けが施され、広い範囲に吊り下げられた4000個以上もの赤い提灯がお祭りムードを盛り上げている。
古くからの日本の縁日を彷彿とさせる素朴な屋台や露店が立ち並び、深夜まで人種を問わず活況を見せていた。地元紙では、今年の春節は過去数十年の間でも類を見ないほどに大きいスケールで祝われると報じられ、実際、獅子舞踊りや歌のショーなどさまざまなイベントが盛大に行われた。


















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