嫉妬に狂った彼氏を最後に刺した彼女の弁解

互いの未熟さから修復不可能な関係に陥った

すれ違いはなぜ起こってしまったのでしょうか(写真:skynesher/iStock)
法廷というのは、舞台のようなところ。日々裁判傍聴をしていると、そんな言葉が浮かびます。「凶悪な罪」を裁く場所と思われる法廷ですが、実際行われる裁判の多くは、意外にも簡素で形式的。本連載ではそんな裁判の傍聴から見えた、男女関係のリアルを描きます。

付き合って3カ月で増え始めるケンカ

先日見た男女のもつれから起きた事件も、よくある価値観の違いによるケンカが原因でした。でも最後は女が男を刺し、結果として重症を負わせるという修羅場に発展。好きあっていたはずの男と女が、なぜ傷つけあうほどの気持ちに変化したのか。愛と憎しみの境界線を考えてみます。

【事件概要】
罪状殺人未遂
被告人:40代女性・知子さん(仮名)
被害者:20代男性・純一さん(仮名)
おおしまりえさんによる新連載です。この連載の一覧はこちら

概要:知り合ってから3カ月で交際に発展した2人。交際3カ月が過ぎたあたりから、お互い束縛や過去の恋愛経験がもとでケンカが絶えなくなる。事件当日も知子さんの元交際相手との関係に不満を持った純一さんが、怒りから知子さん宅に乗り込み口論となる。

どうしたら解決するのか。混乱した知子さんは刃物で純一さんを威嚇し、事態の沈静化を図る。しかしその行動に純一さんは激高。結果として知子さんは純一さんを勢いあまって刺してしまう。

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地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

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