文大統領の融和策に韓国国民が冷やかなワケ

スポーツイベントとしては「合格」だが…

 2月24日、韓国が演出した「平和五輪」は、スポーツイベントとしては「合格」した。だが北朝鮮との関係改善に向け、同国の文在寅大統領(写真)が大胆な行動を取るのに必要な支持を集めるという、より重要な試験には「落第」した可能性を世論の反応は示唆している。江陵で17日撮影(2018年 ロイター/John Sibley)

[江陵(韓国)/ソウル 24日 ロイター] - 韓国が演出した「平和五輪」は、スポーツイベントとしては「合格」した。だが北朝鮮との関係改善に向け、同国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が大胆な行動を取るのに必要な支持を集めるという、より重要な試験には「落第」した可能性を世論の反応は示唆している。

同大統領は、リスクの大きい北朝鮮との融和政策への世論の支持を鼓舞する手段として五輪を利用した。こうした北朝鮮へのアプローチはかつて、最終的には期待外れに終わっている。

平和のメッセージを韓国の若者に響かせることに失敗

文氏の中核的な支持基盤である若者が、アイスホッケー女子の南北合同チームのような同氏の平和推進の取り組みを支持しなかったことについて、ある政府当局者は驚きの声を上げた。

「2000年代初め、韓国が融和政策を取ったときは、ほとんどの国民が希望にあふれ、概して政府を支持していた。それから好不調の10年を経て、そのような支持は見られなくなった」と、同当局者は振り返る。

「世論に反していることになるなら、根本的な変化を求めるのは容易ではないだろう」とこの当局者は付け加えた。

平昌冬季五輪で、平和のメッセージを韓国の若者に響かせることに失敗したのは明白だった。とりわけ、一部の競技において北朝鮮の応援団が南北統一旗を振りながら「私たちは1つ」と連呼して応援したことへの若者の反応にそれは表れている。

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