親知らず「抜けば小顔に」説の動かせない真実

歯並びに本当はどんな影響があるのか

親知らずは抜く時期もポイントです。

親知らずは18歳臼歯とも呼ばれ、18歳から20歳くらいで生えてきます。少し頭が出たぐらいがいいタイミングですが、真横に向いていて出てこない親知らずもありますので、だいたい20歳前後に抜くのが良いでしょう。親知らずが生えて来る時には周りに骨も一緒にできてきます。抜くと周りの骨も痩せてくるので、小顔になる可能性があります。

結局のところ、親知らずを抜いて小顔になる人のほうが珍しいといえます。親知らずを抜いて小顔になった、と思っている人の中には、抜いた後の腫れが引く事によって小顔になったと錯覚されている場合もあります。

顎の筋肉が小さくなる事で小顔効果は得られます。顎の筋肉は、歯ぎしりや食いしばりによって大きくなってしまいますので、その対策をするほうが小顔になりやすいかもしれません。親知らずを抜くことで小顔になる効果が期待できるかどうかは、専門の歯科医でも判断が難しいぐらいなので、自己判断しないほうがのぞましいといえます。

歯並びにはどの程度影響するのか

次に親知らずが歯並びにどの程度影響するかですが、こちらも結論を言うと、親知らずによって歯並びが悪くなることもあるし、ならないこともあります。

そもそも親知らずは、永久歯が生え揃う12歳から13歳の頃に一緒に生えてくるものではありません。親知らずが生えるのは、17歳から25歳くらいの間が多く、その頃から歯並びが乱れ始めた場合には親知らずが歯並びに影響を与えているかもしれません。

その時にはキレイな歯並びをしていても、親知らずが後から生えてくることによって元のキレイな歯並びをずらしてしまうことがあるといわれています。

親知らずは大きな歯で、奥歯のもっとも奥に生えてきます。顎が小さく狭いスペースにもかかわらず生えてきてしまうと、その前側にある元の歯を圧迫してしまい、徐々に前に押し出していきます。特に、顎の小さい方はまっすぐに生えることができず、斜めや横になって生えてくるケースが多いです。そうすると、生える力が前の歯に向かってかかるため、前の歯を押して歯並びが悪くなってしまいます。

親知らずは、上下左右に1本ずつ、計4本は生える可能性がありますが、一部の親知らずだけ生えることもあります。一部の親知らずだけ生えることで歯並びが悪くなると、かみ合わせも悪くなり、そしゃくも上手くできなくなります。あごの左右のバランスが悪くなるリスクもあるようです。

逆に親知らずが生えてきても歯並びが悪くならないケースもあります。奥歯の奥にスペースがあり、まっすぐ手前の歯にぶつからずに親知らずが生えてくれば、力が手前の歯にかからず歯並びに影響しにくいといえます。

30歳近くになってくると、親知らずは生える力がなくなってきているので、その時点で歯並びが悪くなっていないようであれば、親知らずによる歯並びの崩れはないと思っていいと思います。

親知らずによる歯並びも、お口の中の条件によってだいぶ左右されてきます。心配な人は、かかりつけの歯科医院でレントゲン写真を撮ってもらって、診断してもらうといいでしょう。

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