中国富裕層に「美容体験ツアー」が人気なワケ

2018年春節はモノよりコト消費に注目

現在の中国人旅行客の受け入れ提携加盟店は、東京16店、大阪7店のヘアサロン、ネイルサロン、エステサロン。「ビューティパークチャイナ」は提携加盟店から初期手数料10万円、月手数料1万円を得ており、中国人旅行客が美容サロンで落とした費用の20%が手数料として得られるシステムとなっている。

「当初、美容サロンに中国人のお客がいたら、日本人のお客が嫌がるのではないかなど懸念があった。だが、ふたを開けてみると中国人旅行客は富裕層のハイクラスの方が多く、マナーがよくて問題はまったくなかった。富裕層ですから、おカネは持っている。日本人のお客から違和感などのクレームは出ていない」(オーエスの織田光一代表取締役)

美容に9万円を使った中国の女性客

「ビューティパークチャイナ」は、事前予約制が基本のシステムだ。中国人の女性コンシェルジュが、中国人旅行客のスマホ(ウイチャット)からの問い合わせに綿密なカウンセリングで対応して提携加盟店への予約を代行する。

「日本の若い人と同じヘアスタイルにしてほしい」という要望が多いという(写真:オーエス)

「日本の若い人と同じヘアスタイルにしてほしい」「石原さとみのような髪形にしてほしい」「競争社会に疲れているので癒やし系のエステに行きたい」などの中国人客の要望に対してそうとうきめ細かく対応する。料金は前払い制が原則で、ウイチャットなどで決済を行って予約が完了する。加盟店としてはドタキャンなどを最も恐れており、それがないように工夫されている。美容サロンでの化粧品のオプション購入などでも、ウイチャット、デビットカードなどで決済する。

これまでに「30~40代の女性のお客が2人で美容に8万~9万円を使ったケースがあった。ヘッドスパ、パーフェクトホワイトニング、全身スパなどを2日にわたって体験した」(織田代表)という。

美容サロンでの言葉=コミュニケーションの問題は、独自開発した接客アプリで対応する。美容サロンでも、中国人旅行客の細かい要望に応える必要があるためだ。ほとんど接客アプリで解決しているが、どうにもならない場合はコールセンター(コンシェルジュ)に連絡してコミュニケーション問題の解決を図っている。

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