中国富裕層に「美容体験ツアー」が人気なワケ

2018年春節はモノよりコト消費に注目

増加を続ける中国人訪日客。日本での楽しみ方にも変化が表れている(撮影:尾形文繁)

街でとにかく中国人を見掛ける――。そう思った方も多いのではないだろうか。2月16日は中国の春節(旧正月)。休暇を利用して多くの中国人が大移動することで知られ、日本にも毎年多くの中国人が訪れる。今年の春節シーズンは15~21日で、日本観光振興協会によると、訪日客のピークは17日になる見通しだという。

昨年、中国からの訪日客は過去最高の735万人に及んだ。今年もさらに伸びていく見通しだが、これまでの団体客中心から「個人旅行化が急速に進んでいる」(日本政府観光局)。その中で、中国人の日本での楽しみ方も変わってきている。

いま注目されているのが、モノではなく「コト」消費だ。「コト」、すなわち体験型ツアーのことだが、消費する金額も大きい。「コト」需要そのものは多岐にわたり、”忍者体験ツアー”、”着物着付けツアー”などがあるが、その1つとして利用者が増えているのが、中国人旅行客の「美容体験ツアー」だ。

月20~30組が参加

中国人が日本の美容技術に持っている評価は、あこがれに近いほど高いとされている。そのため、単に日本の化粧品を買うだけでなく、美容を組み込んだツアーを体験することが新しいトレンドとなっているのだ。

この動きにいち早く対応しているのが、日本のヘアサロン、ネイルサロン、エステサロンなどを検索できる中国人旅行客向けの美容ポータルサイト「ビューティパークチャイナ」(玩美花园)を運営しているオーエス(東京都豊島区)である。

「ビューティパークチャイナ」は、2017年4月に中国人旅行客向けにスタートし、月平均のページビュー(PV)は133万といった状況。問い合わせはスマートフォン(ウイチャット)などを通じて月平均で30~40件あり、月20~30組が美容ツアーに参加している。「組」というのは、友人、親子、夫婦、カップルなど2人以上で美容を組み込んだツアーを体験するのが一般的なケースとなっているためである。

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