下流大学が日本を滅ぼす! ひよわな“お客様”世代の増殖 三浦展著
大学全入時代の学生たちの振る舞いにはあぜんとなる。ちょっとしかっただけで泣いたり学校に来なくなる。90分の授業に耐えられずに途中退室する。卒論は検索エンジン活用のコピペで参考文献はウィキペディア……。
ただ、著者はこうした状態は、彼らだけの問題ではなく大学側にも責任があると指摘する。少子化によって受験生が減った分、学力もなければ学ぶ素養もない人間を大量に入学させる。そうでなければ、大学経営が立ち行かなくなってしまうからだ。そんな彼らが就職しても、社会の役に立つどころか、末はニートかフリーターかと心配になる。この悪循環をどう断ち切るか。「下流」行きでなくまともな人間を生み出す処方を示す。
ベスト新書 740円
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