東京ディズニー、「30周年」で台風も蹴散らす 上半期は入場者数最高、年間3200万人も射程

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このうち、直近で両パークとも入場制限がなされた9月22日は、3連休となった9月21~23日の中日。その1週間前の3連休だった9月14~16日は台風18号が直撃し、さすがの東京ディズニーリゾートも入場者数は落ち込んだもよう。

9月の入場者数も過去最高

だが結局、そのとき来場できなかった人々が1週間後に“振り替え”で来場したためか、差し引きで大きな影響は出ていない。事実、9月の月次入場者数は、過去の同月との比較では過去最高を更新している。

そもそも東京ディズニーリゾートのアトラクションは、「屋外施設が多いという一般的なイメージとは異なり、実は屋内施設が多い。中に入ってしまえば天候の影響は受けない」(オリエンタルランド)という。

東京ディズニーリゾートの最寄りの交通手段であるJR京葉線も、台風18号来襲時はダイヤの面では多少乱れたものの、運行は続けていた。

業績の上振れは必至

上半期全体で見た場合、雨天日は前年度の47日に比べ、今年度は39日と減っており、オリエンタルランドでは「むしろ天候には恵まれた」と振り返る。

足元での入場者数の勢いが続くかぎり、オリエンタルランドの今2013年度業績は上振れが必至だ。同社は入場者数2770万人を前提にした期初計画を現時点でも変えておらず、売上高4137億円(前期比4.6%増)、営業利益827億円(同1.6%)ときわめて控えめな業績を見込んでいる。

今年度上半期の決算発表は10月30日を予定している。過去最高を大きく上回ったこの半年間の入場者数が、売り上げや営業利益など業績数字にどう反映されるか。大きな注目を集めそうだ。

(撮影:尾形 文繁)

大滝 俊一 東洋経済 記者

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おおたき しゅんいち / Shunichi Otaki

ここ数年はレジャー、スポーツ、紙パルプ、食品、新興市場銘柄などを担当。長野県長野高校、慶応大学法学部卒業。1987年東洋経済新報社入社。リーマンショック時に『株価四季報』編集長、東日本大震災時に『週刊東洋経済』編集長を務め、新「東洋経済オンライン」発足時は企業記事の編集・配信に従事。2017年4月に総務局へ異動し、四半世紀ぶりに記者・編集者としての仕事から解放された

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