残業だらけになる人は「信頼残高」を知らない

苦手な上司にこそ積極的に絡んだほうがいい

信頼残高とは『7つの習慣』のスティーブン・コヴィー氏が提唱した言葉。人と人との信頼関係の強弱を銀行の残高に例えたものです。

信頼残高がたくさん蓄えられている相手であれば、自分の言うことを受け入れてもらいやすく、あら探しをされたり、頻繁な報告を求められることは少ないないわけです。「自分が言うと突き返されるのに、同じことをあの人が言うとなぜか通る」という場合には、自分の信頼残高を疑ったほうがいいでしょう。

信頼残高は、礼儀正しい行動、約束を必ず守る、期待を裏切らない、など日々の行動の地道な積み重ねによって蓄えられていくものですが、直接仕事をする相手とは意識的に信頼残高を早く高める工夫が必要です。信頼残高を高めることでより早く仕事が完結するため、生産性向上にも結び付きます。

報連相では、「相談」がいちばん重要

では、どうやって信頼残高を高めるのか、具体的にご紹介していきます。

信頼残高を早く蓄えるには、相手とのコミュニケーションの内容と頻度を意識します。内容とは、基本的ではありますが、報連相(報告・連絡・相談)です。

重要なのは報連相全部ではなく、実は「相談」です。報告で撃沈することが多い人は事前に相談をほとんどしていないことが多い傾向があります。

相談といっても、自分の聞きたいことを聞くだけのものではありません。相談することで、相手の期待をしっかりと把握できますし、さらに「あなたの意見を重要だと思っている」ということが相手に伝わり、相手の自己重要感が高められます。仕事を受ける際に、とりあえず「わかりました」と受けてしまうのはもったいないことです。

「何点か相談させてください」
「○○さんのご意見をいただきたいのですが……」
「この点が経験不足なのでアドバイスがあるとうれしいのですが……」

このように、仕事に取り掛かる前に相談すれば、相手の意向を反映しやすくなります。

報告する際にも「○○さんからいただいたアドバイスを反映させました」と付け加えれば、相手も悪い気はしませんし、自分の意向が入っていますから思い切りひっくり返すこともしないでしょう。相手に「この部下は自分の言いたいことをきちんと理解して実行してくれる」と思われれば、ぐんぐん信頼残高が高まります。

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