今回のスキームはこうだ。まず富士ゼロックスが金融機関から6710億円を借り入れ、富士フイルムHDから75%の自社株を取得する(第三者の専門家により富士ゼロックスの企業価値を約9000億円と算定)。この時点で富士ゼロックスは、米ゼロックスの100%子会社となる。
富士フイルムHDはこの資金を米ゼロックスの50.1%分の新株発行引き受けの原資とする。だが米ゼロックスの時価総額を考えると、富士フイルムHDの原資では足りない。そこで米ゼロックスは既存株主に対して25億ドル(約2700億円)の特別配当を実施することで、自社の時価を下げる。新株発行が完了すれば、これを元手に富士ゼロックスは最初に借り入れた6710億円を返済でき、現金流出はない、という仕組みだ。
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