食べログ絶賛の1000円台で飲める街はどこか 東京の「せんべろ」、約700店を対象に独自調査

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まず、せんべろは大きく2つのエリアに分けられることがわかった。1つは御徒町、上野、浅草と荒川をはさんだ小岩、京成立石の城東エリアだ。もう1つは、赤羽から池袋、新宿そして渋谷へ連なっている城西エリアだ。

池袋や新宿、渋谷、新橋の歓楽街には、安価な居酒屋も多いので、ランクインしてくるのは納得できる。それ以外の街では、やはり戦後に工場が多くあり、1日中働いた大勢の労働者が、その疲れを駅にまで連なる飲み屋街で癒してきたことが、せんべろの街として発展した経緯であろう。

次点のせんべろエリアには蒲田地域、北千住地域が入るのだが、これらも周辺には中小の工場群があったことが影響している。

駅ごとに見ていくと、せんべろの食べログ平均点が高い街1位に輝いたのは御徒町。近隣の京成上野も4位に食い込んでいる。ここで興味深いのは、ターミナル駅である上野駅ではなくその周辺に位置する御徒町、京成上野がランクインしている点である。これは上野駅前の商業街の周りに飲み屋街が形成されているためで、いわば「ドーナツ化現象」が起きている。

また、せんべろの聖地として有名な「京成立石」は3位にランクイン。平均点と店舗数ともに高水準であることがわかった。

せんべろが「多い」街は圧倒的に新橋

一方、せんべろの店舗数で抜きんでる街は新橋だった。「サラリーマンの街」新橋は、明るいうちから飲める居酒屋もたくさんあり、昼飲みも可能だ。

ランキング上位の街には10店以上のせんべろが店を構える。呑兵衛たちはせんべろで飲んでは切り上げ、その街で「はしご酒」を楽しめるのだ。

浅草(つくばEXP)と聞いて、どこにせんべろがあるかわかる方は、かなりのツウだ。つくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩3分に位置するのが、浅草寺の西側にある居酒屋店舗が立ち並ぶ通称「ホッピー通り」、別名「煮込み通り」だ。

むかし、ビールが比較的高価だった時代、安価な焼酎をビール風炭酸飲料で割る「ホッピー」が人気を博した(現在でももちろん愛好家はいるが)。この通りにはホッピーを提供している居酒屋が多かったので名付けられた。

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