OOTEMORIが狙うオフィス女子の“止まり木” 大手町に出現した「森」の正体とは?
たとえば、成城石井の新業態「エピスリー・ボヌール 成城石井」の店内には、女性客を意識したさまざまな仕掛けがある。
「ティー・オブ・ザ・ワールド」と名付けられたコーナーには、世界中から集められた270種類の茶葉が取り扱われている。「忙しい業務の合間でもティータイムぐらいは優雅に過ごしたい」というオフィス女子の思いを実現したものだ。
また、「実際に購入する前に箱詰めのお菓子の中身を見てみたい」という女性客のニーズが強かったことから、この店舗では一部商品が外側の包装を解いた状態で陳列されている。いずれも、これまでの成城石井の店舗ではなかった取り組みだという。
そのほかにも、女性から人気を集める東京・三田のカウンターイタリアン「パスターヴォラ」が商業施設初出店。新業態店舗としては、恵比寿の人気韓国料理店「水刺間」のカジュアル型店舗など6つが入っている。ネイルサロンなど、これまで大手町になかった女性向けの店舗もそろえた。
本物の森で物件価値向上
「単なる緑化ではなく、いっそ“本物の森”を造ったら面白いんじゃないか」。東京建物の社内でそんな声が上がったのは、7年ほど前にさかのぼる。大型再開発における緑化は珍しいことではないが、整然とした緑化では余りに一般的すぎる。同じ造るなら、年を経るごとに景観が豊かになる本物の森のほうが物件価値の向上にもつながる。そんな考えから、大手町の森造りが始まった。
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