2018年相場は1月の成績がすべてを決める? 戌年は東京タワーから「ヒルズ」まで盛り沢山

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(4)1994年(平成6年)

関西国際空港が開港し、郵便料金の値上げ(葉書 50円、封書 80円)もあった。国内経済は緩やかな拡張期(1993年10月~1997年5月:43カ月)に入っていた。断続的な政府の経済対策と日銀の利下げ等も景気を下支えした。1994年の日経平均株価は1万9723円で引け、年13.2%上昇した。一方、政治は不安定な状況が続き、この年だけで首相が3人(細川護熙―羽田孜―村山富市)も交代した。

(5)2006年(平成18年)

「2つのヒルズ」に注目が集まった。「表参道ヒルズ」という新たなランドマークが誕生した一方で、六本木ヒルズでは「ライブドア事件」が起きた。甲子園球場では「ハンカチ王子」が世間を沸かせていた。村上ファンドのショックもあったのがこの年。国内経済は実感なき好景気といわれる「いざなみ景気」(2002年1月~2008年2月:73カ月)に入っていた。すでに「郵政民営化法」も成立、小泉純一郎政権による構造改革も進められていたものの、2006年の日経平均株価は1万7225円で引け、6.9%の小幅高にとどまった。

1月相場が大幅高なら、期待が持てる?

今までの話を図で示すと以下のようになる。(月次ベース、前年末を100とする)

こうしてみると、以下のように、3つのパターンが挙げられそうだ。

次ページ2018年の1月相場はどうだろうか?
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