意外と知らない「宮崎駿作品」の読み解き方 ヒューマニストだというのは誤解?
塗り替え続けた邦画の興行収入記録
アニメスタジオ、スタジオジブリでいま、新作の制作が進められているそうです。長編2本は、それぞれ宮崎駿、宮崎吾朗による長編で、宮崎駿監督の長編については『君たちはどう生きるか』というタイトルの冒険活劇ファンタジーであることが発表されています。また、CG短編作品『毛虫のボロ』も、2018年公開予定とのことです。
ご存じのとおり、宮崎駿は日本の国民的ともいえるアニメ作家で、宮崎アニメは邦画の興行収入記録を塗り替え続けてきました。
『魔女の宅急便』は制作費4億円、興業収入37億円、『紅の豚』は制作費9億円、興行収入54億円、『もののけ姫』は製作費21億円、興行収入193億円。そして『千と千尋の神隠し』は製作費20億円、興行収入304億円。いまだに邦画興行収入ランキングの第1位を維持し続けています。アメージングとしかいいようがありません。
『もののけ姫』を作ったあたりから、宮崎駿監督は「引退する」と繰り返してきました。『風立ちぬ』を公開したあと、2013年9月には記者会見まで開いて「今回は本気です」と長編アニメからの引退を宣言、スタジオジブリの制作部門を解体しましたが、2017年には撤回。新作スタッフも一から集め直しですから、昔アニメのプロデューサーを務めた身として、その大変さは想像に余りあります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら