「日本人のメイク動画も参考になるけど、海外の人のメイク動画もめっちゃ参考になる。再生回数もケタ違いなんですよ」と興奮ぎみに教えてくれた女子高生は、今、「ハーフメイク」にはまっているそう。ハーフメイクとは、日本人と外国人のハーフに見えるような、顔の彫りを強調した濃いめのメイクのこと。色味も全体的に暗めで、大人っぽい顔になります。
一方、白肌に赤リップでかわいらしさを強調する「オルチャンメイク」にはまっている人もいるそうです。オルチャンとは、韓国語の「オルグル(顔)」と「チャン(最高)」を組み合わせた造語で、オルチャンメイクは数年前から根強い人気があります。
「メイク以外は何を見るの?」と尋ねたら、「昔のドラマとか見る」との回答。YouTubeにはテレビ番組を録画した動画がたくさんアップされています。著作権違反でYouTubeにより削除されますが、いたちごっこの状態です。
「ジャニーズの人が出てる数年前の連続ドラマとかね。韓国のドラマも見るよ。ドロドロしててすごく面白い。恋愛モノが多いけど、時代劇も見ちゃう」
ドラマが好きなら今テレビで放映されているドラマは見ないのかと尋ねると、「Twitterで実況とかしている人がいるから、ネタバレというか、そのツイート読んでるとテレビ見てる雰囲気になる。面白そうだなって思ったら、ヒマなときにYouTubeで見る」と答えてくれました。音楽番組も好きなアーティストだけをYouTubeやTwitterで見ているそうです。
ダンスや「ゲーム実況」も人気
ところで、YouTubeは12月に「2017年YouTubeで最も注目を集めた国内のトップトレンド動画」を発表しました。YouTubeで最も視聴されている音楽部門の1位はDAOKO×米津玄師の「打上花火」でした。
言うまでもありませんが、音楽を聴く場としてもYouTubeは活用されています。好きなアーティストのミュージックビデオだけでなく、関連動画から同じジャンルの音楽を聴いたり、昔の音楽をさかのぼったり。中高生世代がカラオケで1980年代の歌謡曲を歌うことも珍しくなく、特に「今」の音楽に限定されずに視聴しているのは、YouTubeのおかげかもしれません。
音楽動画をのぞくすべての動画部門では、登美丘高校ダンス部による「バブリーダンスPV」が1位に選ばれています。2017年9月にアップされた動画がわずか3カ月で2618万回(執筆時点)再生される快挙です。
今の中高生にとってダンスは特別なことではありません。2012年にダンスが公立中学で必修化されているため、授業でダンスを経験しているのです。小学生から習い事としてヒップホップダンスを習っていた人も多く、ダンス部は女子を中心に人気の部活です。
YouTubeでダンスばかり見ているという女子中学生は、同じ年頃の人が踊っているダンスやダンス部が校舎で撮影した動画が好きなのだそうです。YouTubeだけでなく、ショートムービー投稿SNS「Tik Tok」や「MixChannel」も人気で、両サイトに投稿する配信者もいます。
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