DMMが一転、シェア自転車参入を「やめた」理由 亀山氏、新規事業の判断軸は「世間の支持」
最近は「この事業をやります!」というふうに旗を立てると、「協力できますよ」という人とか、会社とかから情報が集まるようになった。以前は、新規事業はこっそりやったほうが賢いかなと思っていたけど、やると宣言したほうがいい面もあるのだなと、考え方が変わった。
――世間の見方を気にするようになったのはいつ頃からですか?
もともと、ずっと以前から気にはしていた。ただ昔の、会社自体なるべく目立たないように、前に出ないように……という経営をしていたところから、状況が変わったのは大きい。いろいろな事業を始めて、社員も増える中で、その家族のこととかも考えると、彼らが社会で“迫害”されないように、「ちゃんと考えている会社ですよ」という発信をしていくほうがいいかなと。
自分が外に発信して変わったこと
――”迫害”というのは?
昔からアダルトコンテンツ以外の事業もやっていたんだけど、やっぱり世間はそこのイメージが強い。そんな影響で、社員が社外の会議室を借りるときにはDMMの社名を隠して別の名前を使っていたし、「近所の人にはDMMで働いているなんて言えない」みたいな。それでは社員がかわいそうじゃないかと。
自分自身がいろいろ外に向けて発信するようになってから、うちを取り巻く環境が本当に変わった。最近は自分のパソコンに社名の入ったシールを堂々と貼っている社員も増えたし、一流大学を出た優秀な人がどんどん入社してくれるようになった。実態がそんなに変わったわけでもないのに、世間のイメージっていうのは適当なもんだよね(笑)。
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