新しい年に向け、希望が叶うたった1つの習慣 2017年の「失敗」を反省する必要はない

✎ 1〜 ✎ 74 ✎ 75 ✎ 76 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その時々で、「なんとなく」だったり、「多くの人がそうするから」で選んでしまうと、後悔を抱きやすくなります。それは、判断基準があいまいだからです。選択には、価値観が影響します。当たり前のことですが、価値観は人それぞれです。しかし、同じような環境や同じ職場、もしくは、家族や親しい友人、知人だとなんとなく価値観も同じではないかという錯覚に陥りやすくなります。そういう状況では、相手に対しても同じ価値観を求めやすく、また、違うことに抵抗を覚えたりします。そんな中で、確固たる自分自身の価値観が把握できていないと周りに流されてしまい、そのこと自体に気づかないことさえあります。本来の思いとは違う道を選んでしまうことも多くなり、後悔や不全感を残すことが増えてしまうのです。

「今の自分」をつねに把握すること

過ぎ去った過去でもなく、見えない未来でもありません。「今」の自分に目を向けることが大切です。現在地がわからないまま、未来を描くことは決してできません。

理想や夢を描くことはある意味簡単です。しかし、現在地点を模索することは至難の業なのです。

過去の記憶は、自分の都合のいいように書き換えられると言われています。過去に何があったのかではなく、過去のことを「今」どう受け止めているのか、が大切なポイントです。また、夢を思い描くだけでは不十分で、「今」いる場所を自覚することで、何から始めなくてはならないのかが明確になります。「今」の場所や価値観をつねに把握することが必要なのです。つねに「今」は動いています。居場所は変わり、環境は変わり、価値観もそれに合わせて変化していきます。仕事での立場、家族構成、健康上の問題、つねに優先順位は変化するのです。変わっているということを自分でしっかりと受け止め、柔軟に対応することが必要です。こうあるべきだったと過去の価値観に固執したり、こうしたらどうなるかと、先のことばかりを心配しないで、今の価値観を確かめましょう。

やるべきなのはわかっていても、どうしても気が乗らない、と迷うなら、辞める決断も大切です。気の乗らないことをいつまでもやらなければと思っていると、実行できない自分に嫌気がさしてきます。やろうと思ってできないことは、あなたにとってそんなに大切なことではないのかもしれません。人は必要に迫られれば、何が何でもやろうとするものですから。やらないだけなのに、できないと思い込む「ダメな自分像」を作り上げてしまうことを避けましょう。

自分の心の声を聞くセンサーを研ぎ澄ますことで、つねに変化していく「今」の価値観や思いを把握しましょう。おのずから優先順位や、本当に必要なことが見えてきます。自己実現は、この行程を繰り返していく先に訪れます。

新しい年、自分らしく生きるために、等身大の自分自身と向き合う時間を作ってください。皆さまの希望が実現しますように。

大野 萌子 日本メンタルアップ支援機構 代表理事

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおの もえこ / Moeko Ohno

法政大学卒。一般社団法人日本メンタルアップ支援機構(メンタルアップマネージャ資格認定機関)代表理事、産業カウンセラー、2級キャリアコンサルティング技能士。企業内健康管理室カウンセラーとしての長年の現場経験を生かした、人間関係改善に必須のコミュニケーション、ストレスマネジメントなどの分野を得意とする。現在は防衛省、文部科学省などの官公庁をはじめ、大手企業、大学、医療機関などで年間120件以上の講演・研修を行い、机上の空論ではない「生きたメンタルヘルス対策」を提供している。著書に『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(サンマーク出版)がある。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事