三陸鉄道と養命酒「珍コンビ」が狙うものは?

冬の名物「こたつ列車」体の芯からポカポカ?

まず、こたつの天板が養命酒カラーの赤に変わる。その天板には本物の養命酒の箱記載のロゴが忠実に再現される。こたつ布団も養命酒の瓶のシルエットを模した柄だ。

こたつ列車が養命酒カラーに(写真:養命酒製造)

完売した12月16日分は運行初日でもあるので、セレモニーには養命酒のゆるキャラ「瓶くん」「箱さん」が「なもみ」といっしょに登場、瓶くんとなもみは同乗もするらしい。養命酒製造・マーケティング部の社員を自称する瓶くんは、握手や写真撮影に応じてくれるだけでなく、名刺も持っているそうなので、名刺交換にも応じてくれるかもしれない。

このタイアップ企画は養命酒側からの申し出で実現した。なぜこたつかというと、身体の中から養命酒で暖め、外からはこたつで暖めるというのがコンセプト。キャンペーンの企画担当者がもともと三陸鉄道のこたつ列車を知っていたので、三陸鉄道サイドに話を持ち掛けたところ、快諾を得たそうだ。

ラベルを忠実に再現

ちなみに養命酒は、数年前からツッコミどころ満載のグッズを提供するという、エッジの効いたウェブ限定のキャンペーンを実施している。過去には巨大抱き枕や養命酒柄の服を着たコップの「フチ子さん」などを世に送り出したこともある。そして、今シーズンのグッズは本物のこたつセットだ。

ウェブキャンペーンで当たる「こたつセット」(撮影:尾形文繁)

三陸鉄道には鉄道関連法規の基準を満たす材質、仕様、サイズで製作した天板とこたつ布団のみを提供しているが、ウェブキャンペーンでプレゼントするこたつセットには、台や座椅子も含まれる。こたつ布団は養命酒の瓶のシルエットを模した柄と、アーガイル柄に養命酒の瓶のシルエットを入れた柄のリーバーシブルだ。

台は今となっては稀少価値の、赤く光る熱源機器を組み込んでおり、座椅子は座面が養命酒のラベルを忠実に再現した絵柄で、全体のフォルムは養命酒の瓶の形。見た目はツッコミどころ満載だが、クオリティには徹底的にこだわって作り込んでいるという。

応募するには、養命酒に関する知識をかなりきちんと問われる、かなりまじめなクイズに答えなければならず、質問に対する答えをHPで探すことで、効能や飲み方などが応募者の頭にすり込まれる仕掛けだ。例年このウェブ限定キャンペーンのグッズは人気が高く、中にはオークションサイトで十数万円の値が付いているものもある。

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