やっぱりバブルの今を読み解くポイント7選 不動産神話の復活と過剰な貸し出しに注意だ

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(5)新しい金融の仕組みが世界を席巻し始めている

たとえば将来、ドルが基軸通貨でなくなるかもしれません。次の基軸通貨はビットコインかもしれない。ビットコインのような仮想通貨が世界の基軸通貨になるかもしれない状況です。その場合、ドルは第2の基軸通貨になるのか。

2020年まで、あるいは2030年までにといったスパンで考えた場合、仮想通貨が基軸通貨となり、ドルは現在の円やポンドのような位置になるかもしれない。この方向性は世界的投資家ジム・ロジャーズの予想ともリンクしてきます。

彼は10年前に3つの予測を公表しました。

①21世紀は中国の時代になる

人民元がアジアでは基軸通貨として広がりつつあるので、この予想は現実的にはなりつつあります。

②金の価格が将来的に長期的に上昇する

③米国とドルは凋落する

トランプ大統領が選挙の公約どおりにアメリカを再生できなかった場合、このジム・ロジャーズの予測が的中する可能性が高まってくるでしょう。しかし私はトランプ大統領はおおむね公約を実現する。少なくともトランプの時代は米国とドルが世界を支配すると思っています。

新しい不動産バブルが起こる

(6)「不動産は値上がりする」と誰もが信じる傾向が強くなっている

新しい不動産バブルが起こるといったほうがいいかもしれません。日本と世界で新しい不動産バブルが起こる。前回の不動産バブルでは、日本列島すべての土地の価格が高騰しました。しかし今回は僻地の土地は上がらない。地方の土地は、それほど値上がりしないかもしれません。付加価値のあるものだけが上がります。いわゆる局地バブルです。

では付加価値のある不動産とは何か。

集客できる、人がたくさん集まる、そんな土地の不動産です。そこに向かってさらにマネーと人が相乗効果で集中します。日本の場合、具体的にいえば、それは東京と京都です。

東京と京都が今いちばん集客力が高く、マネーが集中しています。京都と東京の一等地は高騰しています。訪日外国人観光客が押し寄せるような地域の不動産は値上がりします。

2016年、京都市内では1部屋7億円のマンションが完売しました。

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