ジーンズメイトが迷い込んだ“隘路” 5年連続で営業赤字の理由

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一部店舗での24時間営業も特徴だ

ただ、明確な打開策も見えづらい。今後の事業立て直しには業態転換や、店舗の移転・見直しが不可欠な状況だ。現在は、2012年に立ち上げた自主企画商品であるPB(プライベートブランド)主体の新業態「ブルースタンダード」などをもとに、ファミリー層向けのレディスやオリジナルブランドなど専用業態のSC出店を模索している。

ショッピングセンターには競合が先回り

だが、既存のSCはすでにライトオンやマックハウスなどの競合が出店しており、実績の少ないジーンズメイトが後発で出て行くのは簡単ではない。また、相次いだリストラ策でジーンズメイトにはすでに有形固定資産もなく、新規出店を行う余力が少ない。

首都圏を中心に店舗ブランドの知名度が高いという強みはあるが、残された経営資源で打てる手も限られている。かつての成長株は、“隘路”に迷い込んでいる。

(撮影:尾形 文繁)

秦 卓弥 東洋経済 記者

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はた たくや / Takuya Hata

流通、石油、総合商社などの産業担当記者を経て、2016年から『週刊東洋経済』編集部。「ザ・商社 次の一手」、「中国VS.日本 50番勝負」などの大型特集を手掛ける。19年から『会社四季報 プロ500』副編集長。21年から再び『週刊東洋経済』編集部。24年から8年振りの記者職に復帰、現在は自動車・重工業界を担当。アジア、マーケット、エネルギーに関心。

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