池袋パルコに現れた、「服の自販機」の驚愕 アーバンリサーチが仕掛けるバーチャル試着革命

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
60型の液晶画面に向かって、怪しげな動きをする女性の姿があった

池袋パルコ本館の地下1階に、これまで見たことのない一風変わった衣料品店がオープンしていた。目の前にあるのは、大型の液晶モニターのみ。聞けば、「商品がないのに、試着と買い物ができる」のだという。

60型の大型液晶画面に写った自身の全身映像に、特別な処理を施したスカートやワンピースなどの商品画像が重なって写る。飛び跳ねても洋服がピタリと追随する高い再現性や布の質感は、通行人も思わず目を留めるほどだ。実物の商品や接客なしに、まるで試着しているかのように買い物ができる。

これは、中堅セレクトショップのアーバンリサーチが開発したバーチャル試着端末「ウェアラブルクロージング」だ。端末で写真撮影をして、SNSなどで共有することができる。

画像を拡大
QRコードを読み込めば、数分で購入可能

気に入ったコーディネートがあれば、そのまま液晶上でカートに入れ、発行されたQRコードをスマホなどで読み込めば、連動するアーバンリサーチのEC(ネット通販)サイトで購入することも可能。この間の時間はわずか数分だ。

「変な表現だが、リアルでネット通販体験ができることを目指した。リアルとネットの中間点、O2Oの“2”の部分」と、同端末を開発したアーバンリサーチの齊藤悟氏は説明する。6月末までの期間限定の展開のため、現在はレディスの40~50型のみだが、将来的には全商品の試着・購入を可能にしていく。

次ページバーチャル試着端末の開発秘話
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事