池袋パルコに現れた、「服の自販機」の驚愕 アーバンリサーチが仕掛けるバーチャル試着革命

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大阪・アメリカ村のジーンズカジュアル店からスタートした、セレクトショップのアーバンリサーチ。同社の2014年1月期の売上高は355億円。そのうち、EC売上高が70億円を占める。同社は2000年代初頭からECサイトを展開。EC比率10%でも先端企業といわれるアパレル業界において、異例の約20%を達成し、高成長を続けてきた。全店規模でのスタイリング提案のブログもいち早く始めるなど、業界ではECの最先端企業として知られる。

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飛び跳ねても、洋服がピタリと追随する

しかし、ここに来て、大手ECサイトの中には徐々に頭打ちになるところも現れ始めた。「自社ECをさらに伸ばすために、リアル店舗を活用しようと考えた」(齊藤氏)。

ウェアラブルクロージング開発のきっかけは、2012年に東京メトロ表参道駅の構内に出店した、わずか7坪ほどのポップアップストアだったという。通行量の多い駅ナカ立地を生かそうと、当初は雑貨を中心に置いたが、売り上げはイマイチ。試しに衣料品を投入してみたところ、飛ぶように売れ出した。

売り場1坪当たりの売上高は、通常の店舗の3倍以上。「どこで服を買うかというのはルールがないと気がついた」(齊藤氏)。しかし、7坪の狭小な売り場では、陳列できる商品はせいぜい50着程度。「1000着のデータが入った端末を置けば解決するのでは」という発想の転換に至った。

メーカーや卸への端末販売も狙う

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ウェアラブルクロージングを開発した齊藤氏

同社の竹村幸造社長はつねづね、社員に「洋服でなくてもいいから、新しいことを考えろ」と語っている。ウェアラブルクロージングは2台で2000万円の開発費用がかかったが、経営陣からは即「ゴーサイン」が出た。

1年半前から開発を始め、先端的な取り組みに積極的なパルコからの協力も受け、今回の端末設置にこぎ着けた。

「英語や中国語の表示が可能なので、海外での設置や訪日観光客の買い物にも対応できる。端末の盗難防止などセキュリティー上の課題はあるが、将来的には無人店舗として設置を進める」(齊藤氏)

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