急に痩せた体をリバウンドさせないコツ3選 その原因を知り、運動量と代謝を上げよう

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(3)痩せ体質を作る

短期ダイエットでは主にウエイトトレーニングと食事制限を行います。筋肉をつけながら摂取カロリーを減らすので短期間でも体が変わります。しかし体質が改善されたわけではなく、あくまでも一時的なダイエットとなります。リバウンドを防ぐには表面的な体作りではなく、体の中から変えていきます。

ダイエットを成功させるには、腸内環境を整えたり、姿勢の改善、骨盤の歪み解消、基礎代謝向上など、多方面からのアプローチが必要となります。体質が変わっていなければダイエットをやめた途端にリバウンドをしてしまうからです。

たとえば腹筋運動を行ってお腹が引き締まっても、肋骨と骨盤の位置関係が正しく整っていないと、再びお腹のまわりに脂肪が付きやすくなります。スクワットなど脚のトレーニングによって下半身が引き締まっても、立ち姿勢の重心が悪いと、太ももの筋肉に必要以上に負担がかかり、ボリュームのある太い脚に戻ってしまいます。

デトックスに目を向ける

ウエイトトレーニングと食事制限以外からのアプローチとして、ダイエット後のリバウンドを防ぐには、まずデトックスに目を向けたほうがいいでしょう。なぜなら、代謝の良い体を作ることができれば、つらい筋トレや極端な食事制限をしなくても、日常生活の中で消費するエネルギーを増やすだけで体型を維持できるからです。栄養を吸収しやすい体を作り、体内のゴミを排出できるように代謝を上げていきます。

スポーツジム経験者の中には、インストラクターから「筋肉をつけて基礎代謝を上げましょう」という指導を受けたことがある人もいるでしょう。筋肉をつけることも間違いではありませんが、基礎代謝が占める割合は筋肉よりも内臓のほうが多いのです。特に女性の場合、基礎代謝の8割は内臓といわれています。短期ダイエットを行う場合は、ウエイトトレーニングや食事制限と並行して、内臓の働きにも目を向けます。

たとえば、毎日お通じが出ているかどうかを確認します。「快便はダイエット成功の証」というように、ダイエットとデトックスの関係性は高いです。人の体は、食べ物や酸素を体内に取り入れ、毒素や二酸化炭素を体外に出します。この循環を作ること(代謝を良くすること)こそ、ダイエットの成功といえます。

短期ダイエットでは高タンパク低脂質の食事を勧められます。タンパク質中心の食事になると腸内の悪玉菌が増えます。オナラの臭いが強くなったり、便秘になっていたら腸内環境が悪くなっていたりする証拠です。

腸内環境を整えるために摂りたいのが水溶性食物繊維です。昆布やわかめなどの海藻類や、キウイやバナナなどの果物に多く含まれています。水溶性食物繊維を摂ると大腸内で発酵されるビフィズス菌が増え、整腸作用があります。短期ダイエットジムでは果物は糖質とみなされ、控えるように言われる食材です。水溶性食物繊維は糖分の吸収速度をゆるやかにするので、食後の血糖値の急激な上昇を抑えてくれます。

「結婚式に向けて痩せたい」「夏に向けて腹筋を割りたい」「健康診断で良い数値を出したい」など短期ダイエットを行うときは、痩せるノウハウと太るメカニズムを学びつつ、痩せた体をキープすることも意識するとリバウンドを防げます。

武内 教宜 パーソナルトレーナー

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たけうち のりよし / Noriyoshi Takeuchi

1985年埼玉県生まれ。日本スクールオブビジネス杉並校スポーツ学科卒業。21歳からスポーツクラブのインストラクターとして活動を始める。グループ指導を行っていく中で、クライアント一人ひとりと向き合いたいという思いから、パーソナルトレーナーとして独立。その後、28歳でフィットネスジムを開業。スポーツクラブで一度挫折した人に向けた「セカンドフィットネス」をコンセプトに活動。現在はダイエット指導を中心に、スポーツ専門学校の講師、加圧トレーナー養成、ダイエット本の執筆活動を行う。著書に『ダイエットは「目標設定」が9割』『やせ型から脱出 理想のカラダを手に入れるボディメイク術』。

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