6. QC(キューシー)
QCとは「Quality Control」の略で、日本語で言えば「品質管理」のことだ。「QCサークル活動」という言葉がよく使われるが、これは、趣味のサークル活動というわけではなく、品質管理を向上させるために、少人数の社員が集まってアイデアを出し合う活動のことを指す。
一部メーカーの検査や品質管理をめぐる不祥事の報道が出ており関心が高まっているが、基本的に日本のメーカーはQCに極めてシビア。担当者にQCの面で詰められて、「もうQC(くるしー)」と逃げ出したくなった経験がある人は少なくないはずだ……。
フィルム感度の規格もISO
7. ISO(アイエスオー、イソ、アイソ)
ISOとは、International Organization for Standardizationの略。スイスに本部を置く「国際標準化機構」のことだ。モノなどに関して、一定の品質などを保証する世界的な標準・規格を制定している機関である。この規格を取得していると、国内はもちろん、海外との取引がしやすくなることから、多くの企業が積極的に取得している。
呼び方も「イソ」「アイソ」「アイエスオー」という人がいて、ややこしいが、規格の種類も多岐にわたっていて、さらにややこしい。番号でいうと、1から始まり、90000番台までの規格・認証制度番号がある。
企業の現場でよく出てくるのは、モノに関する規格と、組織のマネジメントシステムに関する規格だ。良く聞かれるISO9001やISO14001は後者で、9001は品質のマネジメントに関するシステムの規格、14001は、環境リスクを低減し環境へ貢献する企業活動をマネジメントするシステムの規格のことである。そのほか、食品安全や情報セキュリティ、学習サービスなどに関する規格もある。
一方、モノに関する規格もたくさんある。無意識に目にしているのは、ISO100や400といった写真フィルムの感度に関する規格。非常口のサイズやカードのサイズに関する規格などもある。
だから、ISOと聞いた場合は、早とちりしないで、何のISOの話をしているのか、確認したほうがいい。“イソ”がば回れだ。
8. MoM(エムオーエム)、YoY(ワイオーワイ)
企業の決算資料などで見られる表現。一見すると、謝っている姿や泣いている姿をあらわした顔文字のようにも見えるが、そうではない。MoMはMonth over Monthの略で、前月比のこと。YoYはYear over Yearの略で、前年比のことだ。QoQは、前四半期比となる。海外の資料でもよく登場する。覚えておけば、周囲に"SoS"を出さずに済むだろう。
以上で紹介したビジネス用語は基本的なものばかりだが、まだまだ、使われている略語は多い。もし知らないものがあったら、せっかくなので、この機会に覚えてしまおう。
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