日経平均3日続伸、 TOPIXも上昇して終了 物色意欲強く前日比マイナスから切り返す

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 11月24日、東京株式市場で日経平均は3日続伸した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨がハト派的な内容と受け止められてドル安・円高が進行した。写真は都内の株価ボード。昨年11月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 24日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨がハト派的な内容と受け止められてドル安・円高が進行。寄り付きから自動車などの外需株に売りが出て、一時は前日比142円安まで下げたが、好業績株中心に押し目買い意欲が強く、次第に下げ渋る展開となった。後場は日銀による上場投資信託(ETF)買いの思惑や円高一服でプラスに転じたものの、週末を控えて上値は限られた。

TOPIXは0.20%高。東証1部の売買代金は2兆3996億円だった。セクター別では任天堂<7974.T>の大幅高が寄与し、その他製品が上昇率トップ。小売や化学がこれに続いた。一方、非鉄金属、海運、輸送用機器などの下げが目立った。市場では「主力株に買いが入ったわけではないが、個人好みの銘柄が買われたことで幅広い買い戻しにつながった。物色のマインドは強い」(SMBC日興証券投資情報部部長の太田千尋氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、三菱マテリアル<5711.T>が大幅安。同社は23日、連結子会社の三菱電線工業と三菱伸銅が過去に製造販売した製品の一部で、検査記録データの書き換えなど不適切な行為が行われていたと発表した。不祥事を嫌気する売りが出た。半面、KDDI<9433.T>は堅調。同社は22日、英会話教室などを手がけるイーオンホールディングス(岡山市)の全株式を取得すると発表した。非通信事業の拡大に向けた取り組みが好感された。

東証1部の騰落数は、値上がり1157銘柄に対し、値下がりが781銘柄、変わらずが100銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      22550.85 +27.70

寄り付き    22390.14

安値/高値   22381.01─22567.2

 

TOPIX<.TOPX>

終値       1780.56 +3.48

寄り付き     1769.41

安値/高値    1767.2─1781.93

 

東証出来高(万株) 132964

東証売買代金(億円) 23996.27

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