日本人が知らないサウジ王族の「超金満生活」 月給3000万円、バカンスは1000人が同行

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ただ、アブドラ前国王の汚職対策は、内部からの反発にも直面して、なかなか進展しなかった。初代国王をもじって「サウード株式会社」という、王族の中で蔓延する意識を変えないかぎり、汚職問題はなくならないとの見方が一般的。2030年までに脱石油を目指す経済改革計画「ビジョン2030」で、国民に意識変革を迫る経済開発評議会議長のムハンマド皇太子としては、王族も襟を正す必要性を認識していることは間違いない。

一方、ムハンマド皇太子自身も2015年に5億5000万ドル(約625億円)のヨットを衝動買いしたこともあると伝えられたほか、父親も豪華なバカンスを過ごすことで有名。王族が民間事業に介入して利益を得ることは長年の慣行であり、汚職の線引きは恣意的にならざるをえず、政敵を追い落とすための政略との見方も根強い。実際、皇太子の政治的ライバルと目される、アブドラ前国王の子息で後継候補の1人だったミテブ・ビン・アブドラ国家警備隊長も拘束された。

米ツイッターの大株主も拘束された

今回の拘束劇で意外感をもって受け止められたのは、米金融大手シティグループや、米ツイッターなどの大株主でもある著名投資家で、大富豪のアルワリード・ビン・タラル王子が拘束対象者に名前を連ねていたことだ。

努力家で財を成したアルワリード王子は開明的な発言で知られ、サウジ経済の国際的な顔として積極的にメディアで発言するとともに、ムハンマド皇太子の経済改革にも好意的な発言を行っていた。

それなのに、なぜ拘束対象となったのだろうか。あるサウジウォッチャーは「ムハンマド皇太子がドナルド・トランプ米大統領に配慮した結果ではないか」と解説する。アルワリード王子とトランプ大統領の確執は少なくとも米大統領選前の2015年にさかのぼる。

トランプ氏が提案していたイスラム教徒の米入国禁止問題で、王子は 「あなたは共和党だけでなく、米国全体に対する不名誉だ。大統領選から撤退せよ。勝利することはないのだから」とトランプ氏に向けて投稿。

これに対し、トランプ氏は数時間後、「間抜けな王子が父親のカネで米国の政治家を操ろうとしている。私が当選すればそうはいかない」とつぶやき返した。このつぶやきが仇(あだ)となったらしいのだ。

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