インスタで激売れする「まつげ美容液」の正体 150ドルの商品が飛ぶように売れている
ラッシュブーストは、薬品ではなく化粧品であるため、会社側はそれでまつげが伸びるといった表現は避けるよう注意している。代わりに、まつげが「ボリュームがあるように見える」とか「長く見える」といった言い方をしている。
ロダン・アンド・フィールズのコンサルタントは、ソーシャルメディアへの投稿の際の照明方法や適切な表現法などを指導されている。
自宅のソファから販売
ノースカロライナ州に暮らすレスリー・ルッソは、同社の商品を約2年前から販売している。ルッソによると、まつげに関してフェイスブック上で特に熱烈な反応があったという。
ルッソがロダン・アンド・フィールズの仕事を気に入っている理由のひとつには、自宅のソファに座りながらソーシャルメディアやメールを使って商品の販売ができるところだ。
ルッソによれば、多くの女性はフェイスブック上で「オンラインパーティ」を開いており、特定の日や時間に人々をページに招待し、商品に関する投稿をするのだという。ライブビデオを使うこともあるという。「国中の人にリーチできるのだからすばらしい」とルッソは言う。
当然ながら、ソーシャルメディア上で友人や知り合いから直販の誘いが押し寄せることを不満に思っている人は大勢いる。
アリゾナ州の子持ち女性2人によるコメディグループは、こうした状況を皮肉った動画「If You’re My Friend Then You’d Buy This(あなたが私の友達ならこれを買う)」を制作し、人気を集めている。
「正直言って、何年も連絡をとっていなかった友達から送られてくる情報に私たちは嫌気がさしている。彼女たちが興味があるのは、私たちでお金儲けをすることだけ」と、グループの1人、ミッシェル・フォーティンは言う。とはいえ、「ビフォーアフターの写真は確実に目を引く」と彼女は付け加えた。
フォーティンによると、実際彼女のパートナーは、最近ラッシュブーストを購入し、効果があったと信じているという。
(執筆:Sapna Maheshwari記者、翻訳:中丸碧)
(C)2017 The New York Times News Services
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