東京・マドリード・イスタンブール招致PR比較
さて、いくら他の国が興味なく、“上から作られた五輪熱”であるとはいえ開催地発表を明日の早朝に控え、どこが勝つのかはやはり興味深い。私もてっきり、マドリードとイスタンブールが勝手にこけて、消去法的に東京で決まりと思っていたのだが報道の模様が変わってきていて、マドリードとの接戦が続いているようだ。
ちなみに日本は招致活動に使っているおカネが圧倒的に多くマドリードとイスタンブールを足してもかなわない金額を使っているらしいのだが、招致委員会が遠い異国でどのようなプレゼンをやっているのか興味がわいてきて、YouTubeで調べて各国の招致PRを見比べてみた。
トルコ人の友人は「自国のPRビデオが酷い」と嘆くが、これを見る限りそう悪くない。ただし“忍耐と協調の都市”を謳いながらその後の大規模なデモと鎮圧はトルコの招致メッセージを極めて苦しいものに変えてしまった。
それよりも心配なのはスペインのチャーミングで魅力的なプレゼンと比べた時の猪瀬さんらの英語プレゼンの模様だ。別に英語の発音が酷いのは仕方ないのだが、アピールしているポイントが「道が安全だ」とか「我々はフェアプレーを重んじる」とか「不透明なこの時代、素晴らしいゲームを提供する」とか・・・他にもっとアピールすることがなかったんか、と。
また招致チームが “プレゼンへの手ごたえあり”と言っているが、いかんせん“クールさに欠ける”しかめっつらおじさん軍団が全面に立っており、あまり前にでて話さない方がいい人がプレゼンしてしまっている気がする。滝川クリステルさんや田中理恵さんの割合を増やして爽やか感をもう少し増やせないだろうか。仲間内で批判し辛いだろうから、全然仲間でない私が率直に納税者の皆様に問題意識を提起することにした。
ちなみに東京の招致VTRがこれで、マドリードの招致VTRがこれなのだが、率直に申し上げてマドリードのプロモーションビデオは大変チャーミングだ。
東京のビデオは日本チームを応援しているサポーターや日本チームが勝っている場面がふんだんに盛り込まれているが、これ、国内のオリンピックへの需要喚起の目的ビデオならまだしも、これIOCの外国の方々に見せてどうするんだろう、という気はする。日本最大の強みである、ホスピタリティや豊かな文化をもっと盛り込めたのではないか、と(まぁ、出来は悪くはないのだが、エクセレントというわけでもなかった)。
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