子供を欲しがる友人に共感できない深刻理由 愛された記憶が無いから愛せる自信がない

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また、この作品内ではところどころ作者の「自身の生に対する否定」や「通常とはずれている、と思う価値観」が出てきます。

例えば子どもの話。

©︎菊池真理子(秋田書店)2017
©︎菊池真理子(秋田書店)2017

「自分の遺伝子を遺したくない」との思い

子どもを産み、母になりたいという友人の言葉に(この人たちどれだけ自分が好きなの)と思ってしまいます。突き詰めると、自分の遺伝子、父の遺伝子を遺したくないから子どもという言葉に拒否反応が出てしまうのだ、という結論に至るシーンを見て、私も同じことを考えていた時期を思い出しました。

DVを受けた子どもは、将来自分の子どもに同じことをする可能性が一般と比べて高い、だとかの話を聞いたことがあります。(本当なのかどうかはわからないのですが、この話を聞いてからずっと忘れられず、こうしてことあるごとに思い出します。)

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